人が無意識にとる行動にはいくつかありますが、その中でも歯ぎしりは問題となる場合があります。就寝時に歯ぎしり・食いしばりをする人は7割もいて、その大半は自覚がないと言われています。
その程度にもよりますが、あまりに酷いと虫歯や知覚過敏の発症、歯肉炎が進行してしまい、最悪で歯を失う場合もありますので、何らかの対処が必要です。
歯ぎしりにより強い力がかかると、歯がひび割れたり、欠けたりしてしまいます。マイクロクラックとよばれる、目に見えない微細な割れ目が作られてしまう場合もあります。
こうした症状が起こると歯の奥に刺激が届くようになってしまい、知覚過敏の原因となります。さらにブラッシングが届かない場所がつくられると、その部分は虫歯のリスクが生まれてしまいます。
歯に強い圧力がかかると、歯の根元にある歯根膜が傷つけられます。これが歯肉炎を悪化させる原因となってしまいます。ブラッシングを徹底していても、油断はできないと言えるでしょう。
歯ぎしりは、無意識のうちに行っているため、ほとんどの方は自覚症状がありません。
通常であれば、上下の歯は触れておらず、やや離れています。目の前の仕事に集中している時など、上下の歯が触れていないかどうが、確認してみましょう。特に、肩こりや偏頭痛があるという方は要注意です。
上下の歯をこすりあわせるような歯ぎしりならば、家族に気付いてもらえるかもしれません。しかし、強く噛み合わせる歯ぎしりは、音が出ないため誰にも気づかれません。心当たりがある場合は、当院へご相談ください。
歯ぎしり発生の原因は多岐に渡るため、特定は困難と言われています。そのため、それぞれのケースに合わせた治療が必要となります。
就寝時に、マウスピースを装着することで、歯ぎしりによる負担を軽減します。歯ぎしりがあまりにひどい場合は、マウスピースを作成し、治療を試みます。
被せ物が高すぎて、噛み合わせに影響が出ている場合は、被せ直しを試みます。
歯ぎしりの原因として、もっとも大きいのはストレスです。積極的に趣味の時間を作るなど、ストレスの解消を心がけましょう。
就寝時だけでなく、起きている時も食いしばりが発生する場合があります。頬杖をつく癖がある場合は、直すように心がけましょう。また、力むことの多い職業の方や、スポーツをされている方は、噛み締めに気をつけましょう。
枕が合わなかったり、布団が硬すぎたりする場合も、歯ぎしりの理由となります。自分の体にあった寝具を用意しましょう。
歯ぎしりによる歯肉炎の進行はそれだけでなく、口内の健康をそこなうさまざまリスクへと繋がります。歯ぎしりの治療については当院までお越しいただければ、それぞれに合わせた方法をアドバイスさせていただきますので、ぜひ一度受診をご検討ください。
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